日本共産党 大阪府委員会 文化部長 熊野雄次郎氏(1972年当時)による、歌劇「沖縄」大阪公演への来場の呼びかけ

 

いま全国的に、歌劇「沖縄」の 第2次公演 がおこなわれています。

 

大阪では、沖縄返還同盟、大阪文化団体連絡会議、関西音楽舞踊会議、大阪労音、大阪うたごえ協議会などが中心となり「上演実行委員会」をつくり、公演を成功させるために、懸命な努力をおこなっているようです。

 

この歌劇「沖縄」の公演内容は、1953年に沖縄の伊江島・真謝部落で実際におこった、米軍による農地の取り上げに反対する農民のたたかいを中心に、沖縄全土に広がった「一坪たりともわたせない」という県民の不屈の物語を、新星日本交響楽団の管弦楽にのせ、声楽家の 中沢桂瀬野光子 さん、関西合唱団などが合唱でうたいあげるという現代歌劇です。

 

この歌劇は、第1次公演 のときも「みていて、聞いていて、沖縄県民の根づよい勇気と天与の明るさを感じ、苦しみと怒りがわいた」という感想がよせられ、観劇者のなかに非常に大きな感動をよんだものです。

 

第2次公演 では、さらに、第1次公演の内容を改作し、演奏創造を発展させているといわれ、いま平和を愛する大勢の音楽家たちが、ひとつに結びあって、演奏力量を高める努力を、日夜おこなっているようです。

 

このように、平和で健康な音楽であり、沖縄返還をめざす今日の沖縄のたたかいをつづった歌劇「沖縄」を、一人でも多くの人が観劇し、公演が成功するよう、読者のみなさんに訴えます。

 

日本共産党 大阪府委員会機関紙「大阪民主新報」 1972年3月20日付 第3面より引用

6・23 全国統一行動 "夜空にひびく安保廃棄"-「うたごえ新聞」1970年7月10日付 第1面
6・23 全国統一行動 "夜空にひびく安保廃棄"-「うたごえ新聞」1970年7月10日付 第1面